男性型脱毛症（AGA）

壮年期（30～40代）多く見られる脱毛症のことをいいますが、主に額の生え際や頭頂部から髪の毛が薄くなって行きます。
ヘアーサイクルは、成長期・退行期・休止期の3つの段階で構成されていますが、壮年性脱毛症は、男性ホルモンの影響で成長期が短縮され、短くて弱々しい髪が増えます。放置すると薄毛の範囲が広がっていきます。遺伝的な要素もあり、家系に壮年性脱毛症の人がいる場合が多いです。
しかし脱毛症は、他の原因（円形脱毛症の悪化時　梅毒　頭部湿疹など）でもおこりますので、必ず医師の診断を受けてください。必要な場合は、血液検査や毛根の顕微鏡検査（保険適用）を受けていただきます。その結果AGAと診断された場合には、内服薬（保険外）を処方いたします。
当院では、ジェネリック医薬品はお勧めしていませんが、ご希望なら取り寄せも可能です。当院では主にプロペシアを処方しております。

プロペシア

1997年にアメリカで開発され、現在世界60か国で使用され、日本でも2005年厚生労働省に承認された薬剤です。成長期を短くして抜け毛の原因の1つであるジヒドロテストステロン（DHA）の生成を阻害し、抜け毛を防止することができます。効果が出てくるまでに6ヶ月はかかりますので、まず6ヶ月お試しになることをお勧めします。その結果効果がないと思われたら、いつでもおやめください。ただ当院では、かなりの方が続けておられます。

4ヶ月以上処方はご相談ください。
ジェネリック医薬品のフィナステリドもご希望により処方いたしますが、あらかじめ在庫の確認をしてください。

ザガーロ

前立腺肥大症の治療薬として使用されていたのが、日本と韓国のみでAGAの治療薬として承認されたものです。ご希望があれば処方しますが、あらかじめ在庫があるかお問い合わせください。今のところ重大な副作用はありませんが、当院では、健康診断の結果を提出していただくか、当院で血液検査を受けていただいております。

女性型脱毛症

男性型脱毛症と違い、頭頂部を中心に比較的広い範囲にハリとコシが失われた細く柔らかい髪の毛が多くなる状態です。明らかな発症メカニズムはわかっていませんが、更年期後の場合はエストロゲンの分泌量の減少が関係すると考えられています。しかし、他の原因（自己免疫疾患・過度なダイエット・高熱や出産後の脱毛など）との鑑別も大事になります。必ず医師の診断を受けてください。
治療としては、日本皮膚科学会のガイドラインでも強く推奨されているミノキシジル配合外用液1％を処方しています。
使用上の注意として、使い始めに初期脱毛がみられることがありますが、毛根が活発に活動し始めたサインなどで、心配要りません。又、ミノキシジルは血管の拡張を促すため、血圧低下や頭痛・倦怠感を生じることがある為、血圧や心臓に不安をお持ちの方にはお勧めできません。
先ず1日2回6ヶ月間試してみてください。
料金1本　60ml　4,840円（消費税込み）

プラセンタ注射はアンチエイジング作用、肌の保湿作用、皮膚の新陳代謝を促すなどと言われています。又ホルモンバランスを調整する作用がある為、更年期障害の治療に使われています。当院では更年期障害に保険適用されているメルスモンを使用しています。メルスモンは国内の感染のない健康なヒト胎盤を原料として、多種アミノ酸を含有しています。滅菌処理もされていますが、未知のウィルスなどへの危険を完全に排除できるわけではありません。更年期障害の治療としては、45歳～59歳は保険適用されます。
料金　自費1300円（税込）